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そんなこんなのおいしいはなし 4

「……じゃあ、口使うのと挿れるのはなし」  ぷいと顔を横に向けてしまうアヤが、可愛くてしょうがなくて、リョウの口角が上がる。自分よりもそこそこ年上で、基本無愛想、無表情。なのに、可愛いって何。リョウ自身もよくわからない。  今も、結局しぶしぶリョウの要求を受け入れ、それが悔しくて、そっぽ向いてしまっているアヤに、可愛いという言葉が何度も何度も脳内を駆け巡る。 「口使ってもあかん、挿れるのもあかんって言うたら」  ゆっくりと、リョウがアヤに覆いかぶさってくる。そのタイミングで、当たり前のように唇を重ね、舌を絡め合う。それだけで二人の動悸は激しくなり、熱い吐息が漏れる。同時進行でリョウは片手でパンツのジッパーを下ろして、さらにボクサーパンツのボタンも外し、さっきから窮屈になっていた熱いものを器用に取り出した。続いてアヤのベルトが外れる音がして、リョウのと同じくじゅうぶん熱く火照った昂りが外気に触れる。リョウの手に触れられて、より一層硬さが増した。そして、二本いっぺんに握り込む。 「リョウ……ほんとにそれ、好きだね」  アヤが力なく笑う。 「アヤが教えてくれたんやん、こんな気持ちいいこと」  蕩けきった瞳でにんまり笑うと、リョウは握る力を強め、一定のリズムで上下させ始めた。アヤはリョウの肩に顔を埋め、時折小さな呻き声を上げている。それがリョウには面白くない。 「アヤ」  呼んでみても、返事もなければ体勢も変わらない。顔を見せて、声を聞かせてほしいのに。  業を煮やしたリョウは無理やりアヤを引き剥がして、唇に食らいついた。大きく口を開かせ何度も角度を変えて、口の中を余すことなく荒らしながら、手の速度も上げた。アヤの眉根が寄る。 「アヤ、気持ちいい?」 「そういうこと、なんでいつもいちいちきくわけ」 「なんや、まだ余裕あるんか」  少し口を尖らせて不満そうな顔をした後、リョウは密着していたアヤから離れた。アヤが不思議に思っていると、リョウはアヤの足元へ移動し、脚の間に身を置いた。 「っ、何して」 「デザート」

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