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第3話
「あ、あぁんッ……っ、幸太郎……」
「何だよ?」
「幸太郎って……やっぱりカッコイイね……」
ナオにとって、幸太郎は自慢の彼氏だ。
もっとも誰にもカミングアウトしていないので、専ら自分の中でそう思っているだけなのだが。
セックスを求める時の、獰猛さが垣間見える雄の顔が凛々しく見えて仕方がない。
そんな獣のような彼が、ナオの腹の中で暴れ回っているのだと考えると、それだけで興奮する。
「やっぱりって何だよ?普段はそうでもねーってか?」
「そうじゃない……いつもカッコイイよ……ッ……んッ……」
ナオの腰が妖しく蠢き始める。
「ここを突いて欲しい」とばかりに少しずつ身体の角度を変え、幸太郎が穿つ場所を自ら変えているのだ。
「あ、あぁんん、スゴ……気持ちイイ……」
ナオが興奮状態に入ってしまうと、幸太郎の内側にある理性のたがが外れ、自分もただただナオを欲しがる獣になる。
浅い場所ばかりを突いたかと思えば、最奥をズン──、と突いたり、緩急をつけて突き上げてみたり。
「ナオ……愛してる……」
理性が吹っ飛んだ状態の幸太郎は、ナオの表情が凍て付くとか、ナオに同じ言葉を返して欲しいとは考えていない。
伝えたいから口にする、それだけだ。
ナオはしばらく突き上げられるまま喘いでいたが、幸太郎が小休止とばかりに動きを止めたところで、足で幸太郎の腹を弱々しく蹴ってきた。
「もっと奥までシて」
「ったく、休憩もさせてくれねーのか?」
「ふは、だって幸太郎元バスケ選手じゃん。こんなの運動のうちに入らないでしょ?」
いやいや、セックスとバスケはあまり関係ないだろうと、幸太郎はしばし冷静に考える。
まあスタミナ面では有利だが、基本的に運動で使うことのない筋肉を駆使するのがセックスである。
だが、「奥までシて」と言われれば、応じてやりたい。
幸太郎はナオの腰を大きく持ち上げ、結合部が真下に見えるような恰好にさせると、真上から腰を振り下ろす。
「あぁっ、やっぱ……奥、イイ……ッ……ひ、ぁんッ……」
「俺、イくぞ、ナオ……」
一層腰の動きを激しくすれば、幸太郎も激しく息を切らし始める。
もう限界だ──、そう思った瞬間、精がドクドクとナオのナカへと流れ始めた。
だが、ナオの方はまだ達していない。
幸太郎はナオの性器を掴むと、上下に扱いてやった。
「あ、あぁぁ、イくう──っ!?」
白濁がナオの顔にかからないよう、腰を下ろさせティッシュで精を拭えば、ナオも同じようにして幸太郎の肉棒をティッシュで拭き取ってくれた。
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