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第4話

普通、彼氏から電話が来たら嬉しい。 シュートの代わりの相手でも… 今まで付き合ってきた人からの電話は、淋しがりな俺にとっては些細な内容でも嬉しいって感じた。 シュートと居る時は邪魔されたくないから無視したりもしたけど… でも、今日みたいにシュートが俺じゃない他の誰かとセックスするのが分かってる日なんかは特に… いいタイミングな筈の電話… なのにこんなに手が震えてるのは、きっと俺への罰だ。 自分の恋が実らないから、人の恋心につけ込んで淋しさを紛らわしてきた俺への罰… 好きじゃないのに付き合ってたわけじゃない。 今まで付き合ってきた人達の事はちゃんと好きだった。 でも、その好きは友だちとかに向ける好きと似てる。 好きだけど、愛してない。 俺のもっと深い場所はシュートの場所… でも、その場所はいっつも空っぽだ。 きっと、永遠に空っぽ… だから俺は、もう一つ場所を作った。 全部空っぽなのは淋しすぎるから… ーーー …友達って誰? 「え、あ…えと、大学の…」 ーーー そうか。で、大学の…誰? 「誰って、隆史さんの知らない人。」 ーーー …まさか、男じゃないだろうな? 「俺だって男友だちくらい居るし…」 隆史さんは独占欲が強くて、嫉妬深い。 俺の恋愛対象が男だって事を知ってるから、男と会うのを嫌う。 ーーー …男友達…まぁいい、今からいつものホテルに来いよ、颯斗。 その言葉に頭が真っ白になった。 後悔してももう遅い… 宮沢隆史… 俺に罰を与える為の存在。

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