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優しい休息
久々に君と二人でベッドに潜った。
俺が子守唄のような静かな歌を口ずさみながら背中を優しく叩いていたら、君は静かに寝てしまった。
君はいつも俺のお世話をしてくれていた。疲れていてもしょうがないよね。
目の前にある無防備な寝顔を眺める。きっと傍から見たら緩んだ顔がここにはあるのだろう。
でもそれでもいい。俺は、君が気を緩めていることが嬉しいのだから。
さて、本当は君の寝顔を眺めながら作業をしようと思っていたけれど、なかなか離れがたい状況になってしまった。
ひょっとしてこれは、俺に休めっていう君からのメッセージかな。
たまには俺も、君以外何もかもを忘れてゆっくりすることにしよう。
(この作品は第53回Twitter300字ssの企画に参加した作品です)
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