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拾いもの
この季節らしい花が満開になったかと思えば、今度は一気に季節が戻っていくらしい。
こんな滅茶苦茶な天気では、狂ってしまってもしょうがないというものだ。
俺はそんな悠長なことは言ってられるのかな。
拾ったはいいものの、稼ぐことを一切できない条件を出してしまった。正直家事というものに興味がないので、助かりはする。
それでも結局、素性も知らない、名乗るものが本当かどうか分からない、いかにも怪しい男に俺は任せることにした。
ただ面白そう。それだけのことである。
彼のためにも、俺はこれからしっかり稼いでいく必要がある。特に何かを変えるつもりはないが、止まっていられなくなる気がする。
何が起こるか分からない未来に、俺はすっかり興奮していた。
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