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一、二回目のプロポーズは、強制でした。
朝、カーテンを閉めて息も詰まりそうな真っ暗な部屋で、カチカチとキーボードを叩いていたら、メールを受信してしまった。
『破廉恥 ブーメランパンツ様
お世話になっております。納品された小説の方、直しをお送りさせていただきます。尚、もう街中に電話ボックスなんてありませんしガラパゴス携帯ではなく、スマートフォンを操作しているような描写でお願い致します。
木田』
破廉恥 ブーメランパンツ様って、ちょっと笑う。
担当だからといって、30歳の酷いペンネームのおっさん相手に丁寧にメールしないといけないなんて、可哀想だ。
というか、電話ボックスってもうないんだ。
ガラパゴス携帯ッて何? スマートフォンって何?
携帯ももってないし、テレビもないから、よく分からない。
この三カ月、家から出たと言えばベランダぐらいだし。
三か月前に出たのもゴミ出しで10m先だし、外出しなくて良いなら本当にしたくない。
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