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第34話

え。 え。 俺は一度、襖を閉めた。 なぜなら、少し遠くにある台所から、居間にご飯を運んでいるあっくんが見えたからだ。 気のせいか、肌の部分が多かった。 や、タンクトップと下着だけで。白いフリフリのエプロンをしているのかもしれない。 勇気を出してもう一度開ける。 すると、やはり見間違えではない。 裸エプロン姿のあっくんが、三つ折りついて俺を見上げていた。 「お仕事ご苦労様でした。ご飯にします? 俺にします? それとも俺?」 選択技が些か少ない気がする。 「あ、ありがと。風呂入りたい」 「ダメです!」 がばっと片足をついて立ち上がるあっくん。 しっかり立派なものが見えてしまった。 でかい……。 「え、てか俺、三日風呂入ってないし」 「それが最高なんです! もお」 もお、ではない。 「お仕事でお疲れマラってことでシましょうか?」 ん?

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