頭を掻きながら、ついついほだされてそう言うと、あっくんは速攻で立ち上がり、エプロンを宙に投げた。 「はい！」 「お前……っ　裸！」 「あっ　プレゼントの中にお風呂で遊ぶアヒルも買ってたんです！」 急いで襖をパッカーン、パッカーンと開けて、客間に置かれた箱の中をかき分ける。 この家、部屋の数が多すぎるし、あの客間の箱は何かと思ったら俺へのプレゼントの山なのか。 車といいこの屋敷といい、金持ちのスケールは理解できない。 「見てください。アヒルと水鉄砲です！」 そしてあっくんのプランプラン揺れているものもばっちり見えています。 ……アヒルとか水鉄砲とか、そんなのに喜ぶ姿見ると年相応に見える。 「なんか風呂場もすげえのな。お前、この屋敷自分で買ったの？」 「……結婚のお祝いに親からいただきました！」 一瞬の間は何だ。