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第39話

「そうですか。俺の体は好きですか。……嬉しいです」 「毎日、俺の世話させてしまってすまんな。背中流してやるから」 「じゃあ俺も。和葉さんを隅々まで洗って差し上げますね」 嬉しそうに風呂へ向かうあっくんの背中。 腰までぎゅっと絞っていてすごくスタイルが良く、触ったら陶器のように固く艶やかなんだろうなと目が離せない。 小説が捗りそうだ。 「あのさ、あっくん。俺の臓器を売る前に、あっくんモデルで書かせてよ」 「俺を書いてくれるんですか? もちろんです!」 「まあ、俺がほどよく売れるころには臓器でもなんでも好きにしていいからさ」 「……本当に好きにしていいんですか?」 「ここまでしてもらえてるんだし、俺みたいに社会の歯車にもなれなかったエロ小説家だったら、この際」 言い終わらないうちに、シャワーの水を頭からかけられてしまった。 「あっくん?」 「俺のダーリンの悪口は、たとえ和葉さんでも言ったらいけませんよ」

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