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第45話
けれど若さとは怖いものだ。
俺が一度果てて、荒い息を整えようとあっくんの首に頭をこてんと預けたら、元気になった。
立ち上がっていく熱棒を、俺は初めてこの目で、生で見た。
それを両手で握って、真っ赤なあっくんを見ながらイかせた。
小説では『イかせてほしいなら足を舐めろ』とか『見ててあげるから自分で出しなさい』とか快楽に理性を奪われ、無理やり感あるほうが好きなんだけど、あっくんには優しくしたかった。
三回目に元気になったときは、湯船のほうへ逃げたけど、30歳の俺には限界だった。
「なあ」
「なんでしょうか」
「風呂がこんなに広いのに、なんで俺はお前に後ろから抱きかかえられて入ってるんだ?」
隅々まで洗って湯船に入ったら、あっくんが自然に俺の隣に座ったかと思ったら俺を膝に乗せた。
ライオンの口から出る湯銭も、ジャグジーもサウナもあるのに。
俺はなぜあっくんの膝の上?
「……失敗しましたね。お風呂は半分ぐらいの広さにすればよかった」
「そんな問題ではないけど」
……まあ、夫婦(?)なんだしいいのか。
「和葉さん、校了明けでお疲れのところ申し訳ありませんがその……」
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