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第47話
警察官の結婚式は、正装があの制服なんだよな。
もし披露宴したら、あっくんの上司から若い警察官まであの制服が並ぶんだ。
すごい。その中にダイブしたい。
「じゃあ俺は正装で。スケジュールなんですが、和葉さんのプロット提出後数日暇があるときか、今みたいな校了後がいいですよね。来週の頭でいいですか?」
「……俺のスケジュールよく知ってるな」
驚いた俺が振り返ると、あっくんは焦った顔で目を泳がせた。
「す、すいません。気持ち悪かったら、俺の体の好きな部分殴ってください」
「じゃあフトモモかお尻を……って気持ち悪くないよ。俺のこと考えてくれてありがとう」
頭をなでると、急に沸騰したヤカンみたいに真っ赤にした。
「子ども扱いやめてください」
「あー? お前のどこが子供の部分があるんだ」
ちらりと下を向くと、黒い草原がお湯の中で揺れている。
俺は毛が薄いほうだから、そんなふうにお湯の中に浮かばないんだよな。
「……じゃあ大人ムードでいきますよ!」
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