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第50話

えっ 「お、お腹空いてるから、できたら」 ご飯。 ほくほくで出来立てだったあのご飯たちに後ろ髪を引かれる。 けれど、手を伸ばしている俺の嫁は、その言葉に傷つくのが見てわかる。 「あっくん、と答えた場合どうなる?」 「布団を敷いて、……詳しく説明していいですか?」 えっと、説明はいいけど、でも初夜でもないのに布団を敷いてナニするんだ。 最後まではしないとしても、ナニを? 「……先に着替えを用意してくるのでゆっくり考えてください」 素晴らしい筋肉を曝け出しながらあっくんが脱衣所へ向かう。 一体全体、どうなっているんだ? 俺をあのご飯を食べさせて健康を維持させてから臓器を提供するんじゃないのか。 あっくんは、……どこまで本気なんだ? 18歳が30歳をからかってるのか? だって10年たてば、28歳と40歳。 絶対年齢がおかしいだろう。 「あっくん、真剣に考えてほしいんだけど」 濡れたままかけ湯もせずに脱衣所へ向かう。 「うわ……」 すると再び裸エプロンに身を包んだあっくんが湯気を傍らにお色気全開で立っていた。 あ、あっくんがいい。

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