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第63話

「そんな凌辱、複数の男が鞭で打たれハイヒールでちんこグリグリされる本読んでるやつが、潔癖発言する?」 「下品なのはお前だよ。これはブーメランパンツ野郎先生の芸術だよ。美しく自分の性癖を描写できるなんて天才だ。細かい描写が、繊細さを表してるし」 これを和葉さんみたいな綺麗な男性が書いてるなんて、ご褒美すぎるじゃないか。 「へいへい。たかがオール明けぐらいで不潔とかさ。そんなんで嫁さんに愛想つかされねえの」 嫁、という単語に本から顔を上げる。 「嫁じゃないよ。パートナーって呼んでくれる? あとパートナーが一日お風呂に入ってなくても、愛してる気持ちは変わらないよ」 寧ろご褒美だ。和葉さんの匂いはセクシーで好きだ。 発情してしまうから我慢できなくなるので、一週間お風呂に入らないとかは流石に困るけど、一日や三日なんてご褒美に決まってるじゃないか。 「でも俺が今日オール明けなのは?」 「不潔。えんがちょー」 「パートナーは?」 「超愛しい。一日お風呂忘れるとか、可愛い。うっかり。最高」

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