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第70話
腕の中で、ハムスターみたいにわたわたする和葉さんが可愛すぎて更に力を入れて、抱きしめる。
すると真っ赤になった和葉さんは俺を睨んだ。
「君は子どもか!」
子ども……。
あまりに和葉さんがかわいいせいで理性がきれた猿みたいな、余裕のない自分の様子に手の力が抜ける。
そうだった。12歳も年下なのだから、子供っぽく見えないようにって思ってたのに、自分から子供みたいなことをしてしまった。
和葉さんが待ってほしいっていうのに、俺だけ一人興奮して、恥ずかしい。
「いや、そこまで落ち込まないでよ。やりにくいじゃんか」
畳の上で膝を付き落ち込んでいたら、今度は隣に座って顔を覗いてくる。
可愛いしラッキースケベが起こり、はだけた胸元から乳首が見えてます。
優しいしご褒美だし、やはり和葉さんは天使だ。
「その、やっぱ初夜の日まで直腸に傷つけたら、ダメじゃないかな。……直腸はいらないならいいけど」
直腸?
いらない?
「俺だって初夜に向けて、準備してるんだよ」
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