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第92話
汚いのは、酔ってる貴方を今すぐ抱いてしまいたいと考えている俺です。
指を下半身へ降ろし、閉じている襞をなぞる。
「な、なに?」
「和葉さんは、……胸に集中しといて」
指で弧を描くようになぞる。流石にいきなり指を入れるのは辛そうだった。
「ま、まって、まって、ま、っ――っ」
和葉さんの足の指が、畳を削りながら大きくしなった。
唾液で湿らせた舌をねじりこみ、ぴちゃぴちゃとわざと音を立てて奥へ奥へと刺激する。
「や、ぁああっ 舌、だめぇ……。ぬ、いてぇっ」
和葉さんの両手が俺の髪を掴み、引っ張ったり揺さぶる。
けれど、先走りが垂れてきて潤滑の手伝いをしてくれているので、本当に嫌がってはいない。
舌を抜くと、襞がひくひく動く。
その卑猥さに息を飲み、俺は和葉さんの臍に舌を入れぐりっと刺激したのち、首まで舐め上げて同じ目線まで体を近づけた。
真っ赤でとろんとした瞳の和葉さんが俺を睨みつけている。
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