91 / 268

第92話

汚いのは、酔ってる貴方を今すぐ抱いてしまいたいと考えている俺です。  指を下半身へ降ろし、閉じている襞をなぞる。 「な、なに?」 「和葉さんは、……胸に集中しといて」 指で弧を描くようになぞる。流石にいきなり指を入れるのは辛そうだった。 「ま、まって、まって、ま、っ――っ」 和葉さんの足の指が、畳を削りながら大きくしなった。 唾液で湿らせた舌をねじりこみ、ぴちゃぴちゃとわざと音を立てて奥へ奥へと刺激する。 「や、ぁああっ 舌、だめぇ……。ぬ、いてぇっ」 和葉さんの両手が俺の髪を掴み、引っ張ったり揺さぶる。 けれど、先走りが垂れてきて潤滑の手伝いをしてくれているので、本当に嫌がってはいない。 舌を抜くと、襞がひくひく動く。 その卑猥さに息を飲み、俺は和葉さんの臍に舌を入れぐりっと刺激したのち、首まで舐め上げて同じ目線まで体を近づけた。 真っ赤でとろんとした瞳の和葉さんが俺を睨みつけている。

ともだちにシェアしよう!