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第98話
「いいね。地位もあり優秀で、筋肉質のお医者さんがバイブで虐められるの!」
今、聴診器プレイとお伝えしたし、喘ぐのは俺じゃなくて貴方ですよ。
と百万回説明したい。
「あ、でもお世話になってる辰崎さんにわかめ酒振る舞いたいから冷蔵庫入ろうかなー。さっきね、辰崎さんがワイングラス冷やしてたんだよ。わかめ酒なら俺を冷やすべきだろ?」
「分かりましたから、医者にバイブ刺したいならまずは看護師の服に着替えましょう。大きなお注射も用意してますよ」
「おー着替える。俺、資料で網タイツ持ってるから準備する」
よろよろと千鳥足で寝室に網タイツを取りに行った。
俺も酔っぱらった和葉さんの、突拍子のない言動にやや慣れた気がする。
辰崎さんにわかめ酒を振舞われたら、嫉妬でおかしくなるから絶対阻止するつもりだが。
「俺も着替えてきますね」
本当は、早く今日の競りで和葉さんへのプレゼントを落札したことを伝えたかったけど、我慢だ。
衣装部屋のクローゼットを開けて、白衣を取り出しながら胸を高鳴らせる。
和葉さんの看護師と網タイツ姿か。俺の理性、ショック死しないかな。
俺の理性が幸せすぎて我慢を放棄して、本能と統合してしまわないか、不安だ。
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