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第108話

「凄かった。でも絶対忘れるって思ってた。わかめ酒とか、指入れるとか、星取ってこいとか」 「わーっ 本当、待って! 昨日何があったの!」  慌てて飛び起きて、あっくんの顔を上げさせようとして驚いた。 俺、下着穿いてない? なんでノーパンツで寝てるの? 「あのあっくん、俺はどうしてパンツ穿いてないんでしょうか?」 「和葉さんの黒のぴっちりしたラインがはっきり浮かぶ素敵なボクサーパンツは、冷蔵庫に入ってるらしいですよ」 「なんでー!?」 「それは俺が聞きたいですよ」  自分で冷蔵庫にパンツ入れた記憶なんてない。てか汚いだろ。  このあっくんの様子だと、俺は酔拳を使ってあっくんに暴力をしたのか、はたまた酔って横暴なことをしてしまったのか。 考えたくないが、なんか、酔った勢いでヤったとか? 心なしか、その時に使うはずの部分が違和感がある。 「えっ――っと、なんかシた? どこまでシた?」

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