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第125話

首に手を回し、身体を上にずらして太ももで刺激を与えてみる。 辛そうに声を漏らすけど、二日酔いの俺に手を出すのはいけないと自制しているのか、両手をわちゃわちゃ動かして必死で堪えている。 それが可愛い。もっと――虐めたくなる。 いや、だめだ。さっきまで散々傷つけた相手に俺は何をしようとしているんだ。 でも――。 「太ももがなんかちょっと濡れてきた」 「嘘です。服の上から触ってるだけでしょ」 そういうのでズボンを下げて下着の上から触ると、ずっしり重くて片手じゃ難しかった。 「駄目です。大人しくしててください」 「え、こんなに固くして自分で鎮静させれるの? というかちょっと見たい」 「なんで結婚して目の前にパートナーがいるのに一人でするんですか。しません」 「見たいー。見たい見たいー」 「……ち、ちなみにか、和葉さんは自分でさ、ささ、されたりするんですか?」 なぜか抱きしめた時よりも真っ赤になって聞いてくる。 「俺はおひとり様歴長いから当然だよ。どんなふうにするか知りたいの?」 ごくりと喉を鳴らすあっくんが可愛い。可愛すぎてどうしたらいいのか分からない。 「ふーん。変態」 にこっと笑って先端を爪で弄ってみると、蛙がひっくり返るような哀れな声が聞こえてきた。

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