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第129話
「あっ」
忘れていた。約二日放置してしまったパソコン。挿絵のラフとか指示書が来てるはずだ。
普通ならそこまでしないんだけど、俺はその挿絵でちょくちょくお世話になっているのでラフでも見たい。
立ち上がったら、ふらりと浴衣が舞って気づいた。下着を履いていない。
冷蔵庫に確認に行くと、黒ビキニがひんやり冷やされていたのでひとまず穿いた。
案の定、メールには挿絵のラフが添付されている。
「……お、おおおおっ」
まじかよ!
と、高校時代のちょっと悪ぶった言葉が飛び出してきてしまう。
まじか。最高だ。拝みたい。
この絵師さま、神だ。生きた神様だ。人間国宝にしといたほうがいいんじゃないかな?
電車内で女に指示されバイブいれられたおっさん。そのおっさんの息使いが伝わってきそうなほど素敵な挿絵。ああ、下着の線とか影とか艶っぽくエロくて最高だ。
8枚ある挿絵はラフではなく、もうほぼ出来上がっている。このさいラフでなくて感謝したいぐらい、滾っている。
……地位あるおじさんが、バイブ突っ込まれて女性に痴漢されてる。可哀そうに。
そう思いつつも、下半身がじわっと熱くなってくる。
こ、れは……。あっくんには悪いけどここで一旦、己でコレを鎮める儀式を……。
「和葉さん?」
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