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第132話

危ない。ほだされるところだった。 週10回って一週間は七日しかないのに、何を考えてるんだ。 恐ろしい。一日一回以上って怖い。 「……若いって怖いな」 「和葉さんなら大丈夫ですよ。お酒を飲めばきっと週21回はします」 「21回って」 「朝、昼、夜」 流石の官能小説家である俺も顎が外れそうなほど口を開けてしまった。 そんなにしたら、粘膜擦れて絶対痛い。 呆れてしまう。だが雄雄しく若々しいあっくんならできそうで怖い。 「この話はおしましだ。ルールは徐々に困ったら付け足していこう」 「でも前は和葉さんが」 「あの時は、……石油王に俺の内臓を贈呈されるかと怯えてたんだ」  一生思い出すたびに、転げまわってのたうち回るだろう誤解だ。 「でも、まああとは扶養とかかな。同性婚って扶養関係どうなってんの? あっくんの高卒警察官の収入なら俺の方が収入多そうだけど、でも扶養に入る必要はないぐら――ん?」 あっくんがなぜか目を泳がせた。

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