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第137話
一応、寝室はまだ別だから朝起きなかったら、モーニングコールが来る。
それでも起きなかったら、寝室に入ってくる。それでも起きなかったら布団に入ってくる。
ので、ほとんど布団に入って起こされてる俺には、携帯のアラームは効果がなく、モーニングコールも意味がなく携帯の意味がない。
小説の資料に使えるぐらい。
だから今、あっくんを撮れるのが嬉しい。
「やべ。俺の携帯、あっくんの写真だけになる」
「俺は嬉しいですけどね」
「あっくーん。ちょっと警察っぽいポーズとって。敬礼とか」
「もちろん。こうですか」
「格好いい! 鼻血でそう。ちょ、ちょっとこう、胸元をはだけさせてみようか?」
「こうでしょうか」
「はい、素敵。次はどうしよう。四つん這いになって女豹のポーズとか」
「……それは、まあ、和葉さんが見たいならしますけど」
「見たい!」
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