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第151話

 あっくんを大人的なリードで攻めてみるのも楽しいかもしれない。 そう考えると初夜が少し楽しくなった。 「……和葉さん、俺ね」 「うん」 部屋から出て、縁側を二人で並んで歩く。 今度は何処からか流れている小さな川に移りこみながら、流れに身を任せ撮影場所へ戻っていく。 あっくんの記念に残るなら、俺は別に欲しくはないけど、頑張って撮ろう。 「あっくん?」  続きの言葉が出てこないあっくんを見上げる。 すると手を繋がれ、真っ赤な顔で俺を見る。 「俺に指を入れたら、俺は『ヒッヒーン 馬さんバイブ』を使います」 「えええ!?」 「和葉さんの小説の、調教刑事で、刑事がぶっ刺され、馬みたいな尻尾をふりふりしたあれです」  あっくんの目が、達観され遠くを見ている。 彼のケツ意は本気なようだ。 「……そんな大きいの、入るわけないだろ」 「ぶっ」

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