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第152話

 急に鼻を抑えて前かがみになるあっくん。  心配だから顔を覗き込むとすると、スッと手を離された。 「今のは反則ですっ」 「何が反則なの? なんか俺、言った?」  心の中では考えてたけど、指の歌しか歌ってなかったのに。 「まあ、イイです。いいです」 「……俺も、あっくんが18歳って聞いてちょっと困ってるよ。俺、未成年と不純異性交遊、あ、不純同性交遊しちゃったら一発でアウトだもんな」 「2年待てなかった俺が、全責任を負うので」 再び手を繋がれ、ああ、今俺は手が寂しくて落ち込んでいたのだと気づく。 たった一瞬離されただけで手が寂しかった。 「歳なんて、どう足掻いたって自分たちで埋めたり、早めたりできないんですよ」 大人びたあっくんのセリフに、俺も素直に頷く。 「だから歳を変えられない分、自分たちで責任を負って行動すればいいんです。だから、俺は貴方を幸せにしたいし、幸せになりたいので、――あなたを抱くんです」

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