174 / 268
第176話
だから我慢しないで、と耳元で甘く囁かれた。
「でもここばっかで、――こっちが泣いてるのに無視したら駄目ですよね」
あっくんはさらに降りていき、そそり立つ先端にちゅっと音を立てて吸い上げてきた。
溢れてくる先走りを何度も何度も吸って舌で刺激して――。
「ぁ、ひゃぁっ ん……、んぅっ」
両手で口を覆って声を隠したいのに、全身の熱が下半身に集中する。
あっくんはわざと喉を使って音を立てて上下に動いて、擦りあげていく。
あったかい口の中で、今にも俺は爆ぜそう。
ツーンと足がつるような、沸き上がる快楽が襲ってくる。
シーツに爪を当てても、逃れられない。
「で、でちゃっ でちゃうっ」
頭を振るのに、あっくんはさらに強く喉を動かし、奥へ当てるように深く咥えた。
「――――っ」
真っ白になった頭で、イってしまったのを感じた。
あっくんの口の中に出してしまった。
ともだちにシェアしよう!