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第176話

だから我慢しないで、と耳元で甘く囁かれた。 「でもここばっかで、――こっちが泣いてるのに無視したら駄目ですよね」 あっくんはさらに降りていき、そそり立つ先端にちゅっと音を立てて吸い上げてきた。  溢れてくる先走りを何度も何度も吸って舌で刺激して――。 「ぁ、ひゃぁっ ん……、んぅっ」 両手で口を覆って声を隠したいのに、全身の熱が下半身に集中する。 あっくんはわざと喉を使って音を立てて上下に動いて、擦りあげていく。 あったかい口の中で、今にも俺は爆ぜそう。 ツーンと足がつるような、沸き上がる快楽が襲ってくる。 シーツに爪を当てても、逃れられない。 「で、でちゃっ でちゃうっ」  頭を振るのに、あっくんはさらに強く喉を動かし、奥へ当てるように深く咥えた。 「――――っ」 真っ白になった頭で、イってしまったのを感じた。 あっくんの口の中に出してしまった。

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