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第200話
「ドレグライ?」
急に日本語が分からない外国人みたいな喋り方になった。
「夫婦なんだから隠し事はなし、だよな?」
ちゅっと唇に吸い付くと、亭主関白なはずの嫁が目を泳がす。
「昭親」
名前を呼ばれると弱いのか、びくびくと嬉しそうに体を揺らした。
「えっと、その」
「昭親くーん」
頬にちゅっとすると観念したのか、耳元で囁く。
「――です」
「は!?」
思わず起き上がってしまった。
「おま、おま、お前、そんな金額何処から出てきたの? 埋蔵金!?」
「いやあ、財産の半分は消えましたね、でも持ってても経済が回らないですし」
「意味わからない。怖い、その値段信じらんねえ」
驚いた俺はあっくんから逃げると、玄関に置いてあった車のキーを持って駐車場へ走る。
「え、和葉さん、え?」
「俺、今日は『昭親ジュニア、ミニ』で寝る!」
一番最初にあっくんに貰った車に乗り込むと、鍵をかけた。
「あーっ 籠城するつもりですね! 開けてください!」
「あっくんが今後、ありえない金額のものを購入するときは相談すると約束するまで開けない」
「サプライズ禁止ですか!?八桁は高額に入りますか!?」
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