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第201話
「それぐらい自分で考えて!」
「でも和葉さんという存在に比べたらお金なんて何も価値がないし」
「……おやすみ」
全く反省していない。
「開けてくださいよ! 初夜の次の日から別居なんて嫌です」
「じゃあ、その島、今すぐ闇オークションに返してきて」
新婚旅行のためだけに島を買うなんて馬鹿なことをするなんて馬鹿らしい。
「……今、返却したらペナルティで世界中から竜宮海運は信頼を失い、路頭に迷うかもしれません。それで借金の催促が和葉さんにまで及ぶことになったら、俺は命を絶ちます! 本気ですからね!」
とうとう、自分の命を盾にしてきたな。
絶対に俺だって譲れない。譲ってやるものか。
「そんなに俺って信用できないんですね。年下だし、きっと和葉さんは俺のこと呆れて軽蔑してるんですよね。分かりました」
急に肩を落としたあっくんが立ち上がって屋敷の方へ戻っていく。
きつく言いすぎてしまったかな?
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