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第206話

急いで着た浴衣を、簡単に脱がされる。 乱暴に引っ張られた紐に、俺の腰が浮く。その腰の下に枕が入り込むと俺の下半身はあっくんに突き出され、丸見えになっている。 ゆっくりと、焦らす様に下着を下ろされると期待して大きくなった俺自身が、大きく揺れながら顔を出す。 「エロいですね、和葉さん」 「あんま、見ないで、いい」 おかしい。喧嘩していたはずじゃなかったのか? 喧嘩していたはずなのに、もう俺の身体は昨日の快感を思い出して期待し、腰を揺らしていた。 「……本当、ここが腫れてますね」 お医者さんごっこは継続するのかよ、と脱ぎ捨てられた白衣を見つつ苦笑する。 すると強く握られた。 「ひゃっ」 「――よそ見しないでください。貴方が映していいのは、俺だけです」 「だって、てか、下着、」 「はい?」 「中途半端に降ろしたら、足を広げられないんだけど」 太ももまで降ろされた下着に困惑していると、あっくんの指が後ろへ伸ばされてた。 昨日の記憶を色濃く残すそこを、指先が触れる。中には入らず周りを焦らす様に何度も触る。 「今朝までここを使っていたので、――今からまた使ったら腫れてしまうかもしれない」

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