204 / 268
第206話
急いで着た浴衣を、簡単に脱がされる。
乱暴に引っ張られた紐に、俺の腰が浮く。その腰の下に枕が入り込むと俺の下半身はあっくんに突き出され、丸見えになっている。
ゆっくりと、焦らす様に下着を下ろされると期待して大きくなった俺自身が、大きく揺れながら顔を出す。
「エロいですね、和葉さん」
「あんま、見ないで、いい」
おかしい。喧嘩していたはずじゃなかったのか?
喧嘩していたはずなのに、もう俺の身体は昨日の快感を思い出して期待し、腰を揺らしていた。
「……本当、ここが腫れてますね」
お医者さんごっこは継続するのかよ、と脱ぎ捨てられた白衣を見つつ苦笑する。
すると強く握られた。
「ひゃっ」
「――よそ見しないでください。貴方が映していいのは、俺だけです」
「だって、てか、下着、」
「はい?」
「中途半端に降ろしたら、足を広げられないんだけど」
太ももまで降ろされた下着に困惑していると、あっくんの指が後ろへ伸ばされてた。
昨日の記憶を色濃く残すそこを、指先が触れる。中には入らず周りを焦らす様に何度も触る。
「今朝までここを使っていたので、――今からまた使ったら腫れてしまうかもしれない」
ともだちにシェアしよう!