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第208話
熱くて火傷してしまいそうな感覚。
なのに、この質量、硬さ。全部身体が覚えている。
後ろがひくひくと反応してくるのが分かった。
だって痛いだけじゃないってわかってるから。
「あっくんの、――意地悪」
「え?」
ぺちょんと大きく出し入れした後、あっくんが目を点にして固まった。
「えっと、……え?」
「自分だけ気持ち良くなって、俺はオ〇ホ代わりみたい。酷い。鬼嫁!」
「ちが、負担が、その、受け入れる側は負担が多いから、だから俺はこっちで我慢してるんです。本当なら繋がりたいです!」
足を離すと、大げさに手を振りながら言い訳してくる。
だからローションでぬるぬるで、糸を引いている足を開いた。
「……俺も、繋がりたい」
あっくんが大きく喉を鳴らす。30歳のおっさんの足を開いた様子を見て、興奮するなんて――変態だ。
「すごく、此処があっくんを欲しいってひくついてるの」
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