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第209話
「だ、だめですってば」
「いっぱい慣らせば、いい。あっくんだけ気持ちよくなるの、ずるい」
「どうして、俺が和葉さんを大切にしようとしてるのに、そうやって煽るんですか」
もう少しだ。ぎりぎりのラインで、まだあっくんは粘ってる。
なので両手を広げて、俺はあっくんを求めた。
「だってあっくんが欲しいから。いっぱい愛情を感じるあっくんとのエッチがすきだから、だから煽って何が悪いの?」
開き直った俺の発言とともに、開いた足の先で期待して固くなっていた先から、とろりと蜜が垂れた。
溢れて溢れて、止まらない。
「……ね、あっくん。観念して」
「でも」
「来ないなら、指、入れるよ?」
俺はそのことも忘れてないんだから。
そう笑うと、観念したようにあっくんが俺の太ももに手を置く。
更に暴かれて、大きく開いた身体を、覆いかぶさってきたあっくんの体重で布団に沈められていく。
「――限界が来たら、教えてくださいね。止めれる自信はありませんが」
「うん」
ぐたぐたまだ言いそうだったから、後ろ頭を引き寄せて口づけで黙らせた。
ようやく、とろとろに零れた蜜を親指の平で掬いつつ握ってくれた。
「あっ」
小さな嬌声に、噛みつくようなキスで答えてくれる。
俺も、あっくんの固くなった部分を握る。もうバッキバキで、――これを自分が受け入れると思うと体が熱くなった。
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