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第214話
「没落貴族の屈強な肉体を持つ男が、金持ちの女性と結婚するんだけど、その家のしきたりを覚えさせようと、夜な夜な調教される。たとえば、裸エプロンでバイブ突っ込んで朝ごはんの支度とか。でも編集部が『包丁使って朝ごはん中にバイブは危ない』とか、ロマンもないこと言ってくるんだ!」
そこまで悲しくないけど、同情を買うように大げさに泣いてみた。
「許せませんね。あの出版社、買収してその男、そっこうクビにしてやりたい」
「スランプを脱出させるためには、新しい扉を開きたい。あっくん、お願い、縛っていい?」
「うう。和葉さんのお願いなら聞きたい。聞きたいけど、縛ったら、和葉さんの可愛いお尻を触ったり、細い腰を掴んで引き寄せたり――恥ずかし気に薄く開く足を、大きく広げたりができないわけですよ」
「あっくーん。あっくん、あっくん」
「うわ、好き」
おねだりする俺に、真っ赤になるあっくんが、可愛い。
だが、縛りたい。
できれば股間を重点的に縛りたい。
あのもっこり感が最高なんだよね。
「うーん。一瞬ですよ? そのあと、お風呂でイチャイチャしてくれます?」
「うんうん。イチャイチャしよう。今日こそ、大きいあっくんのアレを喉の奥まで入れてみようかな」
「馬油をしみ込ませた縄を持ってきます!」
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