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第226話
「和葉さん?」
「や、だって、もっと人がたくさんいる場所で受け取るだけだと思ってたから」
「刻印とかチェックしなきゃだから、そんなにすぐ終わらないんですよ」
「へえ……」
和葉さんに説明していたらオーナー自ら、ドンペリを持ってきてくれた。
俺が運転するのを知っているので、俺の方は同じ色をソーダで作っている。
けれど、和葉さんにお酒は色々と避けたいので目くばせしておいた。
「失礼しました。少しお待ちください」
丁寧な接客に、俺もお礼をするが和葉さんは違う。
「……はあ、外国人の紳士って素敵だね。緊張しちゃう」
そうだった。この人は権力とか地位がある年上の人がタイプなんだ。
「隣に嫁がいるのに、他の男に見惚れてるんですか?」
「ちが、ちがうよ! 小説のネタ探しだし、本当だからね」
「へえ」
「本当に違うけど、……傷つけたならあとでお仕置きしてもいいよ」
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