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第227話
「和葉さん、そんなわくわくした顔で言われたら、全然お仕置きがお仕置きに感じられません」
「ばれたか」
ふっと、拳で口を隠しながら笑う。
スーツのせいで大人っぽくて、笑顔が素敵で、そのまま浚いたくなる。
和葉さんは、身なりをきちんとしたら極上すぎて、頑張って背上していた俺には眩しく感じる。
このギャップは反則だ。隣に居て、弟に見られないか心配になる。
「お待たせいたしました」
珈琲を持ってきたオーナーが、ようやく完成された指輪を渡してくれた。
「あっくんってさ、俺の指のサイズ知ってたんだ?」
「結婚した日に、調べました」
「……へえ?」
いつ調べたんだ?
そんな顔をしてるのが可愛い。和葉さんはお風呂に入ってないと、気にしていた時だかっら気づいていないだろう。
お姫様抱っこして入口でキスしたときに、しれっと確認させていただいていた。
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