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第231話

「まじか。これで結婚式してたらおいくら万円かかってたの」 「そうですね。竜宮家は、海外と取引しているので、各国の王家やら各々しい方々を呼ぶので叔父さんのときはヨーロッパの城を買い取って修繕して、そこに3000人ぐらい呼んだかな。城は一億もしなかったらしいけど、お車代とか参考にしたいからって頼んでも教えてくれなかったですよ」 「……ひぇ」 「まあその経験もあって、和葉さんがしたくないなら結婚式なんてしなくていいと思ってます」 車のドアを開けて、和葉さんを乗せると婚約指輪を引き取りに向かう。 「……俺の小さな世界観が破壊されてしまうぜ」 「でもね、和葉さん」 空には無数の星が散りばめられ、窓を少し開けると肌寒い風が舞い込んでくる。 ビルの明かりが、流れ星のようにあたりに舞う中、俺は幸せな気持ちで満たされている。 「それほど大変な思いをしても、結婚したい相手なんですよ」 セックスが気持ちいいから、だけで結婚できない。 ただ同性を好きになったから法律を変えてやりたい。 そんな生半可な気持ちで俺は動いていない。

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