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第236話

そういうと、布団の中のあっくんがごそごそと動く。 「ちょ、あっだめ、ちょ、どこに――んんっ」 あっくんが俺の身体の上で何か動いている。 すっかり敏感になってしまった俺の身体は、あっくんの愛撫に素直に反応してしまう。 「こら。どこに顔を埋めてるんだ!」 首根っこ掴んであっくんを引き離す。 「匂いで探そうと思って。あの三枚1200円とか恐ろしく安く、ぺらっぺらのパンツの安い匂いを思い出そうと思いまして」 「よーし、あっくん、歯を食いしばれ」 ぺらっぺらパンツで悪かったな。 「大体、二日徹夜したときにボクサーとかビキニ系の下着は蒸れるんだよ。布少ないし玉しか隠れない」 「和葉さん、言葉ももう少しオブラートに包んでほしいです」 「べー。それより起こして」 昨晩もいちゃいちゃのし過ぎで疲れたんだ。 いくら脱稿を待っていてくれたとはいえ、終わった途端、お布団の上まで浚われてしまったのだがから。 「起こしてもいいですが、ご飯にします? お風呂にします? ――朝からおれを選んでくれます?」 「指を入れさせてくれるなら、あっくん」

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