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第240話

「朝から一緒にお風呂ですか」 キッチンでお味噌汁を作っているのは辰崎さんだ。 あっくんが頭を押さえ、横に顔を何度か振った。 「当たり前です! 新婚ですからね! 新婚というのは、結婚して80年は新婚ですからね」 「……絶対違う。仕方ねえだろ。お前がテスト期間は家事は俺がする約束だったけど昨日まで執筆してたんだから」 「じゃあ今日から和葉さんがしてくださるので、辰崎さん、帰ってください!」 キッチンに他人が入られるのが嫌なのか、不機嫌全開のあっくん。 だけど、大根を切る辰崎さんの手が何か恐ろしい殺気を放っている。 「お二人にお聞きしますが、最近毎日座敷牢で、にゃんにゃんしてるのでしょうか」 「にゃんにゃん!?」 辰崎さんから信じられない言葉が出てきて、思わずあっくんの背中に逃げてしまった。 セクハラで聞いたわけじゃないのだとしたら、何故? 「座敷牢は結構前に一度入ってみましたが、この2日は徹夜の和葉さんとはトイレを待ち伏せするぐらいしか会えていなかったので、使ってませんよ」

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