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第244話

「……やっぱ猫、猫なあ」 夕食後に、寝室で眠ろうとしたらあっくんが電気を消しながらそうつぶやいた。 「そんなに嫌なの?」 「嫌じゃなくて、辰崎さんがあんなに猫に目がなかったとは。子猫が大きくなったら健康診断や予防接種やら色々はりきってたし、……あれは毎日来るぞ」 「毎日来てるようなものじゃないか」 「だって俺、朝もっといちゃいちゃしたいし」 裸エプロンは確かにもっと見たかった。 拗ねているのか、落ち込んでいるのか丸まって眠るあっくんの背中に抱き着く。 「……俺は、今イチャイチャしてもいいけど」 「和葉さん!」 その言葉にとびかかってきそうな勢いだったが途中で空中で止まった。 「……焦らしてるの?」 「いえ。危うくエッチしてうやむやに誤魔化されてしまうところでした」 っち。流石スパダリな嫁。頭の回転が速い。 「猫を飼ってくれるお礼に、俺がお口でしようかなって思ったんだけど」

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