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第246話
「モー!ずるいですから! そんな顔されたら、嫌だって言えないじゃないですか!」
「……言えばいいじゃん」
「怒らないでくださいってば。ちょっと甘えたかっただけです」
「俺、猫耳持ってるけど、つける?」
ぜひとも、あっくんみたいに筋肉の引き締まった人に猫耳と尻尾と裸エプロンをしてほしい。
「先に和葉さんがつけてくださいよー」
「良いけど、俺が尻尾つけたら――今日はできないよ?」
ふふっと笑って誘うと、あっくんが喉を鳴らした。
「最近、和葉さんに操作されてる。主導権が奪われている気がします」
「そう? でもエッチ中は主導権、あっくんじゃん」
拗ねているあっくんに口づけ、肩に手を回しながら首を傾げてみる。
「で、あっくんは猫を見捨てる酷い人なの? 猫みたいに俺に可愛がられる人?」
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