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第249話
猫なんて可愛い言葉が似合わないほど、身体を重ねた後――、無事に猫たちは俺とあっくんの家で住めることになった。
名前は、刑事、警部、蜜葉、青葉。前二匹が俺、後の二匹の名前をあっくんが考えた。
四匹と母猫は、夜になると座敷牢で寝るので一緒に眠ってくれないのが寂しいが、その代わり夜以外はこの屋敷中を自由に歩き回り遊んでくれている。
なので俺とあっくんは変わらず新婚生活を満喫できた。
縁側に、猫のオモチャが転がっている。ねこじゃらし、毛糸、ぬいぐるみ。
そしてまた、手から放ったのはお手玉。
「もー。誰がバッグに猫のオモチャ入れたの。警部? 刑事?」
逃げていく二匹の猫を目で追いながら、ため息が出る。
旅行バッグに自分たちのオモチャを入れるのは止めてほしい。流石にまだ小さい刑事たちを海外旅行には連れていけないんだ。
辰崎さんに爪先から頭のてっぺんまで甘やかされ待っていてほしい。
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