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第257話

「で自分で擦ってるの、そこで見るのは興奮する?」 ぺたんと座って薄く足を開く。 そして浴衣の合わせに手を入れ、自分で擦ってみる。 うーん。見られてるだけじゃ興奮はしないな。 「駄目です!」 「ん?」 「俺がいるのに、お一人様行為は、浮気です!」 「!」 心が狭いあっくん、めっちゃくちゃ可愛い。 俺が擦ってるのを見て、頬を膨らませて怒ってるの、可愛い。 ちょっとだけ楽しくなってきた。 「えー……でも他人に触られてるんじゃねえよ。俺が俺を触ってるだけだし」 「和葉さん、駄目。解釈違いっ」 「こうやって、あっくんが俺の先端を指先で弄るのがさあ」 人差し指で、自分の先端を弄っていくと、悔しそうなあっくんの姿に興奮してついじわっと先走りが浮かんできた。 「寝取られダ! 浮気だ! こんなのプレイじゃない。拷問だ!」 じわっと目に涙を浮かばせるあっくんが可哀そうで、萎んでしまった。 残念。俺もあっくんに意地悪するのは無理みたいだ。 「あっくん、ろうそく、垂らすのは嫌?」

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