265 / 268
第267話
「こんなに可愛い和葉さんの隣で、ナニモシナイとか、拷問に近い」
「だ、駄目だからな。局部とか特に駄目だからな!」
つるつるな俺の股間を見てあっくんがどんな反応をするのか怖い。
というか、毛って数日で生えてくれるかな。
もぞっと布団が動いた。
あっくんの方を見ると、携帯で無心になってお経動画を眺めている。
そこまで無心になろうとしてるなら触ってやろうと手を伸ばすと、先に俺の尻に違和感が。
尻を柔らかくタッチしてくる。顔は動画を見てるから無意識かな。
無意識で人の体を触るなんて……。
「あっ ……あっ、く、んっ」
ふみふみと揉まれ、指で割れ目をなぞられて体が大きくしなる。
そういえば、蝋燭でSMプレイを結局しなかったせいで今日は朝一回しかエッチしてない。
あっくんの柔らかい指に触れられただけで、俺……。
もぞもぞと手は動き、とうとう下着越しに触れてきた。
下着越しなら、毛がないのはバレないかもしれない。
でも。
「あっひゃっ」
「和葉さん?」
「あっく、だめ、変態っ」
「え、あの、え? あの俺何もしてないです。脳内以外は」
戸惑うあっくんの顔と、携帯を両手で持った様子に俺も目を見開く。
そして次の瞬間、ザラっとした感触とぬめりに股間が襲われた。
「ひゃああああっつんんん」
「あー!警部っ」
ともだちにシェアしよう!