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初めての… #4 side C
「お待たせしました。」
銀製のトレーにありったけの灯したキャンドルを乗せ、リビングに入って来た僕に.、達彦さんは怪訝な表情を向けた。
「これは一体どういうことだ?」
達彦さんの表情はごもっともで、なぜなら、リビングのピアノのそばに場違いな布団が一組敷かれているから。
「明かり…消しますね。」
達彦さんが座っているソファーから一番遠いテーブルの上にキャンドルを乗せた。明かりを消すと、リビングには幻想的な世界が広がった。
「まるでヒュッゲ…ですね…」
「なるほど、まさに。それにしてもキレイだな。」
さっきまで怪訝な表情だった達彦さんも、今はキャンドルの灯りが映し出す美しさに心を奪われていた。僕は達彦さんの隣に座る。
「ねぇ…達彦さん…」
「何だ?」
「達彦さんのその症状ですけれど…それは病気ではないと思います。」
「じゃあ、一体…」
「多分…性欲てす。」
「性欲?」
「僕以外の人を見ても、そんな症状は一切出ないのでしょう?」
「ああ。」
「好きな人に触れたいとか、繋がりたいとかいう気持ちが強くなると、そういう症状となって体や気持ちに現れるものなんです。」
「そうなのか…」
「ええ。今夜僕を抱けば…そういう症状はおさまります。きっと。」
「しかし……」
「大丈夫…心配しないで。あなたは何もしなくて良いですから…」
着ていたバスローブを脱ぎ捨て、僕は生まれたままの姿で達彦さんの正面に立った。それから…達彦さんのバスローブを脱がし、そのまま彼の膝にまたがった。
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次回、最初から致している予定の達彦さんと千秋君です。苦手な方は、ご注意ください。
ゆずる
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