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初めての… #5 side C

達彦さんの膝にまたがったまま、僕は彼にキスをした。達彦さんとは一度だけキスをしたことがある。その時は唇に触れるだけのキス。だけど、今回は違う。互いの情熱を舌に乗せ、絡ませる。唇を離すと、達彦さんから甘美なため息が漏れた。 「はぁ………」 「上手です…とても。」 達彦さんの膝から降り、今度は彼の正面に膝立ちになる。達彦さんを見れば、もう瞳はすっかり潤んでいる。 「ち…千秋君…」 「苦しい?」 達彦さん自身に触れると、軽くそそり立っていた。 「ここ…ちょっと苦しそうですね…直ぐに楽にしてあげます…」 耳から下降する様に舌を這わせる。胸にある小さな実を啄むと、達彦さんは小さな声を上げた。 「うっ…」 「これ…気持ち良いですか?」 達彦さんは何も言わない。 「素直じゃない人には…もう…してあげません…」 唇を離す。 「きっ…気持ち良い…」 「よくできました…良い子にはご褒美です…」 もう一度キスをし、右手で達彦自身を掴んだ。達彦さんは小さく跳ねた。 「ああ……千秋…」 達彦さんがため息混じりで僕の名前を初めて呼び捨てにした。僕は嬉しくなって、再びキスをし、右手の律動を始めた。 「ああ……」 キスを唇から胸の実に変え、左の実を舌先で転がすと、達彦さんは今度は大きく跳ねる。その後も左右の実を交互に口にした。啄み、吸い、転がす。その度に達彦さんは素直に反応した。 「素直な良い子です…ご褒美をあげます…」 右手の律動を辞め、達彦さん自身を口に咥え、僕の口の中で律動を始めた。 「うわっ…ああ…千秋…千秋…はぁ…」 達彦さんは何度も僕の名前を呼び続け、そしてついに… 「千秋…千秋…好きだ…」 と漏らした。彼への愛おしさが溢れ、口の中の律動を早めた。すると、素直に反応を見せた。 「うわぁ……」 只でさえ大きい達彦さん自身が、ますます大きくなって、そろそろ顎が限界かという頃、 「千秋…千秋…ダメだ…何か…出そうだ…」 達彦はそう漏らし、僕は律動を辞めた。達彦さんはそのままソファーに身体を預けた。 「ダメです…出すなら…僕の中です…」 達彦さんに準備していた避妊具を被せ、僕は彼にまたがり、彼を僕の中に徐々に受け入れる。 「さっき、お風呂で準備してきたので、直ぐに入ると思います。」 彼が僕の中に入っていく。僕は堪らず啼き続ける。 「あん…あん…」 彼の全てが入った時、僕は大きく仰け反り、喜びの声を上げた。 「ああん…」 「ハァ…ハァ…大丈夫か?…千秋…」 「はい…すごく…気持ちいい…達彦…さんは?」 「ハァ…すごくいい…」 「良かった…僕…動きますね…」 僕は自ら腰を振る。達彦さんにまたがっているせいか、深いところにまで届いて、かなり気持ち良い。声も我慢出来ずにいた。 「千秋…千秋…君の全てが…愛おしい…」 達彦さんが囁いた。僕は思わず、達彦さんを締め付けた。 「うっ…」 「ごっ…ごめんなさい…」 「いっ、今のは?」 「達彦さんが…好き過ぎて…離したく…なくなっちゃった…」 「千秋……私も…君に触れても…?」 「ええ、もちろん…でも…また…離したく…なっちゃっうかも…」 「望むところさ…」 その言葉を合図に達彦さんは僕を執拗に攻める。キス、胸、そして僕自身も。そして、僕はその時を迎える。 「ああん…達彦さん…もう…ダメ…僕…出ちゃう…あん…あん…」 「ハァ…ハァ…出すと良い…ハァ…」 直後、僕は白い欲望を彼の腹に吐き出した。 「ハァ…ハァ…ごめんなさい…今、拭きます…」 ティッシュを取るべく、達彦さんから離れようとした瞬間、腰をガッチリ抑えられ、達彦さんが僕の深いところを刻みつける。 「ああん…」 「ダメだ…千秋…私から離れちゃ…」 達彦さんは僕を抱えたままひょっいと立ち上がった。 「うわぁ…」 僕は慌てて腕を達彦さんの首に回す。僕達は繋がったままティッシュのある場所まで移動する。歩くだけで、深く刻まれ、僕は堪らず、また啼き始める。 「どうした?」 「だって…繋がってるだけで…嬉しくて…気持ちいい………ああん……もぉ…大きくしないで…」 「すっ、すまん…君が可愛らしいことを言うから…」 「ねぇ、達彦さん…今度は布団でしよう…次は達彦さんが自由に動いて…」 「わっ、分かった。」 達彦さんは僕を静かに布団に下ろすと、僕の耳元で囁いた。 「千秋…やはり君は…全てが素晴らしい…」 それから僕の耳たぶを甘噛みし、僕は堪らず、また小さく啼いた。

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