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第3話
数学の授業を終えて放課後
下駄箱に行くと女子がたくさん誰かを囲ってた
誰だろうとは思ったけどそのまま通り過ぎることにして、靴を履いて外に出ようとしたら女子に見つかった…
「漆くーん!!!!!」
「え、漆くん?やばっ、初めて見たかわいい!!!!」
「今からカラオケ行くから一緒においでー!!」
はぁ…
だから嫌なんだよ見つかるとめんどくさい
こっそり裏から行こうとしたのに!!!!
ってか下駄箱の場所違うだろ!!
なんで僕らのとこまで来てんの!!!
「ごめん、今日は大事な用があって…」
これでいけるはず!
そう思って今度こそ帰ろうとしたら
誰かに背中をツンツンされた
そんなことされたことないからすぐ後ろを向くと、今日屋上で見た美少年がいた
「桃矢先輩と漆くんとかやばい得したぁ!!」
とりあえず女子煩い!!
で…
「えと…?なんか用ですか?」
「……」
え?無言?
自分からツンツンしといて無言ですかそーですか
わけわかんない
「あっ、桃矢先輩これ!」
そう言って数人いる中の女子の1人が、桃矢先輩?にメモとペンを渡した
なんでメモとペン…?
謎が多すぎて…
受け取って何か書き出して、僕に見せてきた
『桃の香りがする
ぎゅってしたい』
はぃぃいいいいいい??
なんで?ぎゅってしたいって思われるようなことした?
しかも女子黙っちゃったよ…
もう…疲れたよ…
『明日保健室来て
お話したい』
そのメモを丁寧に折って、ブレザーのポケットに入れて手を振ってどっかいった
んー…
よくわかんない人だな
ってかとりあえず疲れたよ今ので
ようやく帰ることができた
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