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第4話

「ただいま」 家に着いて中に入る 当然『おかえり』なんて言葉は返ってこないけど、少しでも一人って実感したくなくて毎日言ってしまう 僕の親は母が有名なデザイナーで父がこれまた有名な料理人 両親共に海外に行っていて、小さい頃から家に帰ってくることなんて少なかった 帰ってきたって机の上にお金が置いてあるだけ おばあちゃんと一緒に暮らしてたけど、中学に上がる頃に病気で… リビングの置き手紙を読んで二階に上がる 制服のままベッドにダイブして、くまの抱き枕をぎゅっと抱きしめた 1人なんて慣れてるはずなのに、なぜか涙が頬を伝った 今更泣くなんてありえないと涙を受け入れず目を瞑った この日は、そのまま眠ってしまった

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