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第5話
「んっ…今何時だ…」
昨日そのまま寝てしまったから、時間の感覚が曖昧になっている
遅刻してもいけないので携帯を見てみると
午前5時30分
まだ5時か…。
なんて思いながらも今からまた寝てしまうと起きれる保障なんてないので、仕方なくベッドから起き上がった
シーンと静かな部屋
何もしないでいるとなんだか泣きそうになる
こんなに涙脆くなかったんだけどな
高校生になって新しい生活に疲れが出たのかもしれない
昨日のことも充分疲れたけれど…
今日保健室に行かなければいけないのは憂鬱だが、頬を両手でばちんと叩いてベッドから降りた
シャワーを浴びて着替えとかその他諸々を済ませて、朝食の用意をする
時間は6時を過ぎた頃で家を出るのは7時過ぎ
時間は余裕である
パンをトースターで焼いている間にスクランブルエッグとサラダを作った
パンに苺ジャムを塗ってカフェオレを作って完成
「こんなもんかな」
1人もくもくと食べていると急に寂しさを感じた
いつもと同じ日常なのにどこかいつもとは違う
どこかはわからないけど
7時過ぎに家を出て電車に乗った
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