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第10話

驚きのあまり声が出ない なぜ抱きしめられている? 会って2日しかたってないよ?? 疑問しか浮かばない そしてやっぱり先輩無言… 泣いていいですか 「先輩…離してくれません?」 「…」 「だから、何か喋ってくれませんか さっきから無言ですけどやめてください」 「…」 なんで喋んないの いい加減イライラしてくる 離してくれる気配もない 僕は思いっきり先輩を両手で押した ドスッ 先輩はよろけて尻もちをついた やりすぎたかな… とは思ったけど謝ってなんかやんない 気まずい雰囲気が流れて どうしようか悩んでいたとき ガラッ 保健室のドアが開いて 先生が入ってきた 「あら…なんかあったの?大丈夫?」 「あっ…大丈夫です」 「…」 先輩は相変わらず無言 「もしかしてだけど… 水崎くんがずっと喋らないからムカついて押した…?」 「…なんで」 「うふっ、ごめんなさいね この学園の生徒なら知らない人はいないと思ってたけど…」 「知らないって…何をですか…?」 「これは水崎くんから聞いた方がいいわ」 私は職員室に戻るから 二人でゆっくり話しなさい そう言って先生は出ていった 先輩から聞く…? 僕はこれから何を知るのだろうか 予想もつかない 「先輩…さっきは押してごめんなさい」 ふるふると先輩は首を振った 「教えて下さい…」 何をかはわかるはずだからあえて言わない 先輩は鞄からノートを取り出して ゆっくり文字を書き始めた

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