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僕→俺

甘くて低い声で囁かれただけなのに、なぜか身体が熱くなってきた。 「サガ、なんか変なもの入れた?」 吐息のように話すと、サガの切れ長の目に色が見えた。 「な〜んにも入れてへんよ……平太にとって悪いものは」 妖しい笑みを浮かべて僕を包み、左手は背中、右手は鎖骨を滑っていく。 「身も心も俺で満たすのが、俺の仕事やで」 いつの間にか話し方がしっかりし、一人称が俺になってることに気づいたけど、そんなことはどうでもよくなっている僕。 「うはぁ……あっ……」 左手でお尻をゆるゆると撫でられ、右手で胸の先をピンッと弾かれたので、今まで出したことがない高い声が出る。 「感度は悪くないな……こんなこと初めて?」 「初めて……どうしたら良いか、わからない」 頭がぼっーとしてきた僕は感じたことのない感覚と雰囲気が飲み込めなくて、正直にサガにそう伝えた。 「かわいいな、平太……俺に任せて」 ふふっと笑ったサガはゆっくりと顔を近づけてきて、鳥がつつくようなキスを何度もする。 僕はその間に目を閉じて、軽く口を開けた。 すると、間を縫うように舌が入ってきて、僕の歯を撫でる。 ねっとりとした生温かさが口の中を蹂躙するので頭が痺れていく。 チュッと大きめの音が聞こえたから唾を飲み込んだのに、口の端から顎へ唾液が伝う。 「下手くそやね、平太」 目を細めた後、長くて細い人差し指で絡め取り、長い舌で舐める仕草は……イケメン過ぎる。 「一緒にシャワー浴びよう、平太……そこで続きシよ?」 鳶色の瞳で優しく見つめるサガは力が抜けている僕を抱え上げたまま、居間を出た。

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