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羽鳥ツク

 「いちごとミルク系の組み合わせって、エロくない?」 無邪気な顔で笑いながら言うツクに驚いて、チョコカヌレを詰まらせた僕。 「ど、どこがっ、ゲホゲホッ」 胸をトントンと叩きつつ、コーヒーを流し込み、やっと息をついた。 「だってなぁ、赤いイチゴに白いものがまとわりつくってアレじゃんさぁ」 クロワッサンの間に挟まってるいちごをカルピスに入れて左手で突き、右手でいちごのチーズケーキを食べるツク。 僕は必死に頭の中で想像したものの、いちごが牛乳に浮いてて美味しそうとしか感じなかった。 「ごめん、全然わかんないや」 頭を振った僕はチョコクロワッサンにかぶりつく。  「じゃあ……このラルリちゃんとチョココロネ交換してぇ」 んふふとハートマークが付きそうなくらいの甘い声で言ってきたから、いいよと言った。 「ありがとうなぁ……じゃあこれで説明するとぉ」 素早く取り替えて、コロネの尖ったところをちぎってチョコをつけて食べた……あれ、普通。 でも、ツクはニヤッと笑い、今度はちぎった後に先のチョコを絞り出して、表面にチョコを塗りたくりながらチョコの溜まり場に人差し指でパンを埋め込ませた。 僕はやっと意味がわかって、顔が熱くなる。  「チョココロネもエロいけど……あはいちごと練乳が一番かなぁ」 今はカルピスで代用! と、ツクはひたひたで薄く白い液がついたいちごの先を口に含む。 チュッと鳴らして、果汁を長い舌で舐め取る姿に……ズクンと身体が震えた。 「あらら、感じてんのぉ? 2人の調教の成果ちゃんと出てるんだぁね」 ツクが残りのいちごを掴んでいた指をいやらしく舐めて悪戯に笑う姿に釘付けになる僕。 「へいちゃん、ほっぺにチョコついてるよぉ」 僕をじっとキラキラな目で見つめて、僕からチョコを絡め取って舐めるのに引き寄せられて、思わずつぶやく。 「ツクは……どうやって抱くの?」 頭が痺れて、変なことを言ってるのはわかってるけど、間違ってはいない。 「知りたい? じゃあ遠慮なく教えてあげるなぁ」 声をワントーン下げて、見つめてきた目は獣の目だった。

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