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当たり前

 「スッキリしたなぁ……でもまだまだこれからだよ」 ツクは言い放った後、指でお尻の入り口をくすぐる。 僕はピクピクと身体が震えるのがイヤで息を止める。 「なぁ息ちゃんと吐いてぇ、せっかく広げたのダメになるじゃんもぅ」 ツクの批判の声を聞いて、きっと頬を膨らませてるんだろうか……なんて頭の隅で思う。 「ツクって、抱かれる側みたいな感じなのに抱く側なんだね」 僕がなんとか快楽に溺れないように気を持たせて言うと、ほぇ?と気を抜けたような声を上げるツク。 「あはバリリバだから……う〜んと、抱く側も抱かれる側も出来るけどぉ、へいちゃんに『どうやって抱くの?』って言われたらさぁ……あの雄の部分出しちゃうよなぁ」 ふふっと可愛く笑いながら、ツプッと第1関節が中に入ったのを感じて、僕は思わず大きい声を上げる。 「あ〜あんまり締め付けないでよぉ、あの指ちぎれちゃう」 なんて言いながらも奥へと指を入れていくツクに、僕の身体は出そうと蠢く。  「ん、んっ……う、ああ、あっ!」 ツクンツクンと痺れるような気持ち良さに襲われて、たまらず声を上げ続ける僕。 「あ〜わかったぁ? ここが前立腺っていう1番気持ちいいところだよぉ」 指を折り曲げたのが強く刺激になって、思わず叫び声を上げたら、ふはっと吐き出すように笑うツク。  「ねぇ、へいちゃん……セックスは気持ち良くなるのが当たり前なんだよ? 理性なんてバイバイしちゃって、快楽の海に沈んじゃえ!」 ツクは指を動かしたまま、今度は僕の身体に股間をグリグリ押し付けてきた。 「ツク、またなんか……湧き上がって、きた」 「へいちゃんは本当に淫乱だぁね……でも、そういうところ、可愛いなぁ」 頭は痺れ、身体が反応するのはもう気持ち悪くなくて、自然に任せて声の高さが上がっていく。 「さっ……楽園へレッツ、GO♪」 グリグリグリと指で前立腺へ押したのを感じてすぐ、僕は本当に気持ち良さを感じて欲を吐き出した。 「あは、なの味方だよ」 ツクが抱きしめたのか、首に当たるツクの茶色い髪がくすぐったいと思いながら意識を手放した3日目の僕だった。

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