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揺れる
朝、ユサユサと体を揺らされる。目を開けると蓮が「お兄ちゃん!起きて!」と言ってきた。
「ん…」
「お兄ちゃん、僕、お腹すいたから、ご飯食べてもいい…?」
「……俺も起きる。悪いな、すぐ作るから」
俺の腹の上に乗ってきておはようって抱きついてくる。よしよしと髪を撫でて起き上がった。一緒に行くというからそのまま抱き上げて、ソファーに座らせた。
「野菜食べれるか?」
「うん!野菜好き!」
「へぇ。偉いな」
髪をワシャワシャ撫でてからキッチンに入った。
「今日はどうする?おばさんには一応1日だって言われてるから、結局は1度おばさんのところに行かなきゃいけねえんだ。」
「…うん」
飯を食い終えて蓮にその話をすると小さく頷いた。
「お前がしたいようにすればいい。」
「うん…」
そう言ったくせに、もし蓮がここに来たらと考えると、ユキのこともあって大変だろうなと思う。
「…僕、たくさん、考える」
「ああ」
お前が考えたその時間分、俺もたくさん考えよう。それが終わればお前も俺も、今より強くなれてるはずだから。
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